ブレッドボードの使い方

ブレッドボードの電源については「ブレッドボードの電源」をご覧ください。

ブレッドボードとは?

ブレッドボード (breadboard) を使うと、電子回路の試作を簡単に行うことができます。電子工作には不可欠のツールと言って良いでしょう。

ブレッドボード

「はんだ付け」は英語でソルダリング (soldering) といいます。はんだ付け不要のタイプのブレッドボードは、特に「ソルダレス・ブレッドボード」といいます。 通常、「ブレッドボード」といった場合、ソルダレス・ブレッドボードのことを指します。

上の写真は一般的な (ソルダレス) ブレッドボードです。

ブレッドボードのジャンパーワイヤー

ブレッドボード用のジャンパーワイヤーを使う

ジャンパーワイヤーを抜き差しするだけで、簡単に配線を変えることができるので、プロトタイプを作るのに適しています。

ブレッドボード用に専用のジャンパーワイヤーのセットが販売されています。

最低でもオスとオスのジャンパーワイヤーのセットを用意しましょう。その他、オスとメスのジャンパーワイヤーなどもあると便利なことも多いです。

22AWG ソリッドコアワイヤーを使う

専用のジャンパーワイヤーを使わずに、自分で線を切り出して使うこともできます。

ブレッドボードは通常、穴の大きさが 22AWG (22ゲージ) のソリッドコア (単線) のワイヤーを使うのに適したサイズです。

22AWG のソリッドコアワイヤーのセットをスプールで持っていると、ちょうど良い長さに自分で切って使えるので便利です。

自分でワイヤーを作るときに、ワイヤーの被覆を取るには専用のワイヤーストリッパーを使うと便利です。ワイヤーストリッパーの購入時には 22AWG が使えるか注意してください。

ブレッドボードのピッチは?

一般的なブレッドボードの最小端子間隔 (ピッチ. 穴と穴の間隔) は \(\cfrac{1}{10}\) [インチ] = 2.54 [mm] です。

ピッチは 100 mil と書くことも多いです。mil は \(\cfrac{1}{1000}\) インチです。mil は「ミル」または「ミリインチ」です。また、mil と同じ大きさの単位として thou (サウ) というのもあります。

この最小端子間隔は、典型的な DIP パッケージのピッチと同じであるため、次の写真のように DIP パッケージをそのままブレッドボードに配置することも可能です。

ブレッドボード

ただし、ブレッドボードのタイプによっては、配線によってはこのような接続をサポートしない場合もありますので、注意してください。

ブレッドボードの配線

典型的なブレッドボードでは、次の図で同じ線で書いた箇所の穴が内部で連結されています。

ブレッドボード

両端が「電源ライン」とか「バスストリップ」と呼ばれ、電源の主に供給に使います。ブレッドボードの種類によっては、片側にしか電源ラインがない場合もあります。説明書やブレッドボード表面に記載の線などによって、ラインの配置を確認してください。

中央側が「部品エリア」とか「ターミナルストリップ」と呼ばれ、各種端子を配置します。

部品エリアのラインの穴は縦横に a, b, c, ... とか 1, 2, 3, ... という行と列を表す記号が記載されています。 これによって、穴の位置を縦横の記号で指定できます。

例えば LED を乾電池で点灯させる場合 (いわゆる、L チカ)、乾電池と抵抗 (電流制限抵抗) を次のように繋ぎます。

ブレッドボード

電池を電源ラインに接続し、そこから電源を引くように LED に接続します。(LED の極性に注意しましょう) 番号の異なるラインに LED のもう片方の端子を接続します。そこから順番に抵抗、GND (乾電池のマイナス) に順番に接続します。

うっかり同じ番号のラインに両端を繋ぐとショートしますので、注意して穴をずらしながら配線していきます。

抵抗は電流を制限するために必要です。抵抗の大きさなどは「LED を点灯させる」をみてください。

以上、電子工作をするときに欠かせないアイテムの一つである、ブレッドボードについて説明しました。

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。SNS 等でこの記事をシェアしていただけますと、大変励みになります。どうぞよろしくお願いします。

© 2024 基礎からの IoT 入門