gpio ユーティリティの利用方法
Raspbian 上では WiringPi というライブラリの一部として、gpio ユーティリティ (コマンド) が使用できます。 gpio ユーティリティを使えば、コマンドライン上で GPIO へのアクセスが可能です。
試した限りでは現状、最新の Raspbian 上ではデフォルトでインストールされています。 ターミナルから次のコマンドを実行することで、gpio のバージョンが確認できます。
$gpio -v
これでバージョン情報が表示されればコマンドはインストールされています。
環境の情報一覧を表示するには次のコマンドです。
$gpio readall
LED の ON/OFF
それでは、ここでは具体例として GPIO14 からつながる LED を ON/OFF を切り替えてみましょう。
Raspberry Pi 3 B の GPIO14 から 220Ω、LED、GND と接続しています。
ピン配置については、次の資料をみてください。
Raspberry Pi 2/3 B ピン配置 (40ピン)
GPIO ピンの操作
gpio ユーティリティで GPIO ピンのモードを切り替えるには mode オプションを利用します。
$ gpio -g mode <GPIO ピン番号> <モード>
ここでは -g オプションを指定しているので、 ピン番号は BCM 番号で指定します。モードは in、out、pwm、clock、up、down、tri が指定できます。
今回は GPIO14 を HIGH とか LOW に書き込みたいので、out を指定します。
$ gpio -g mode 14 out
次に実際に HIGH、LOW にします。HIGH (=1)、LOW (=0) にするには、次のようにします。
$ gpio -g write <GPIO ピン番号> <1 または 0>
GPIO14 を HIGH (=1) 、及び、LOW (=0) にするには次のようにします。
$ gpio -g write 14 1 $ gpio -g write 14 0
以上でターミナルから GPIO を HIGH/LOW 切り替えることができました。