IoT とは?
IoT は「モノのインターネット」である、ということは聞いたことはあると思いますが、実際それはなんのことなのでしょうか。
そして、なぜ重要なのでしょうか。
これまで情報端末といえば、パソコン、スマートフォンといった、いわゆるコンピュータそのものを指していました。
しかし、現在はあらゆるモノが情報端末に切り替わりつつあります。
例えば Google 傘下の Nest が販売しているサーモスタッド。
これは壁に設置しエアコンのコントローラのように動作するものなのですが、単なる温度設定のスイッチではありません。 温度計、湿度計だけではなく、家の中に人がいるかどうかを認識するためのモーションセンサなどが、屋内の様々な状態を監視できます。
さらにスマートフォンのアプリケーションから接続でき、遠隔から家の温度設定も可能です。
これは実際に既に製品化されている例ですが、様々なモノがネットワークに接続できることを想像しただけでも面白いものです。
例えば、体重計や体温計がネットワークに接続されていたら、家族や親戚の体調管理も簡単にできそうですね。
自転車に速度計や GPS が設置されていて、その情報がネットワークから簡単に確認できたら、サイクリングも一層面白いものになりそうです。 (筆者は現在そのようなものが製品化されているかどうか全く知らず、調べもせずにこれを書いていますが)
オープンソースハードウェアと IoT
こうした応用は現在、オープンソースハードウェアの広まりによって、以前よりももっと簡単に実現できるようになっています。
従来、ハードウェアをコンピュータから利用しようとしても、ハードウェアメーカ固有のドライバー、開発環境などが必要となるため、 製品を試作したりすることは困難でした。
しかしながら、現在は Arduino とその開発環境が、誰でも様々なセンサーを利用するデバイスを作成することを試みることが可能です。
もちろん、手品ではありませんので、何でも簡単にできるというわけではありませんが、情報が公開されていることで、誰でも利用することが可能ではあります。
現在は、そうした可能性に富んでいる時代です。
IoT のムーブメントによって、これからさらに、従来は考えられなかったサービスが開発されていくはずです。