GPS モジュールを PC のシリアルポートへ接続し NMEA データを確認する方法
NEO-6M などの GPS モジュールからのデータは NMEA プロトコルと呼ばれるデータフォーマットであることは、 「GPS - NMEA プロトコルを眺めてみよう」で簡単に説明しました。
ここでは、GPS からのデータを PC のシリアルポートを使って直接確認する方法を示します。
ここで使用するのは、NEO-6M GPSモジュール と FT232RL FTDI USB - TTLシリアルアダプタ です。
FT232RL FTDI アダプタとの接続
NEO-6M (GPS) の入力電圧は 2.7V から 3.6V の範囲とする必要があるので、FT232RL のジャンパーを設定して 3.3V にします。
FT232RL FTDI アダプタの GRD と GPS モジュールの GRD、FTDI アダプタの VCC と GPS モジュールの VSS、 FTDI アダプタの RX と GPS モジュールの TX、 FTDI アダプタの TX と GPS モジュールの RX をそれぞれ接続します。
次に USB で PC と接続します。
ここで PC は Linux (Ubuntu 16.04 LTS) を使っています。
シリアルポート・ターミナルとして gtkterm を利用します。ポートは /dev/ttyUSB0 としています。
UART ポート探しはアダプタの USB を接続した後、次のコマンドが使えます。
$ setserial -g /dev/ttyUSB[01234]
ちなみにシリアルポートにアクセスできない場合は、ユーザを dialout に追加するなど必要です。
$ ls -l /dev/ttyUSB0 $ sudo adduser $USER dialout
以上でシリアルポートの内容が確認できるはずです。
ちなみに、上記 gtkterm のウィンドウタイトル等にある 8-N-1 は、データビット長(8)、パリティ無し(N)、ストップビット(1) を意味してます。