Raspberry Pi で VNC サーバーを設定して他の PC から接続する方法
ここでは Raspberry Pi 3 用のモニターがなくてもグラフィカルなデスクトップ環境が利用できるように、 設定する方法を説明します。
ここでの前提としては次の通りです。環境の違いによって設定方法が違いが出ると思いますので、うまく行かない場合参考にしてください。
- OS は Raspbian Jessie Desktop のイメージをダウンロードして使用
- boot パーティションに ssh ファイルを置いてブートすることで、 SSH 接続を有効化
- リモートの PC から ssh では接続できている状態
ヘッドレスセットアップの方法については次の資料を参考にしてください。
Raspberry Pi Zero W 用のキーボード・マウス無しで設定する方法
この資料ではラズベリーパイゼロ W に Raspbian LITE をインストールする例を取り上げていますが、Raspberry Pi 3 Model B、Raspbian Desktop の場合にも有効です。
参考のため Raspberry Pi 3 に Raspbian Desktop をインストールしたときのコマンド例です。
~/tmp/a$ sudo fdisk -l Disk /dev/sda: 298.1 GiB, 320072933376 bytes, 625142448 sectors Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes ... Disk /dev/mmcblk0: 14.5 GiB, 15560867840 bytes, 30392320 sectors Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes ~/tmp/a$ ls 2017-07-05-raspbian-jessie.img ~/tmp/a$ sudo dd if=2017-07-05-raspbian-jessie.img of=/dev/mmcblk0 bs=4M 1111+1 records in 1111+1 records out 4661483821 bytes (4.7 GB, 4.3 GiB) copied, 387.632 s, 12.0 MB/s $ cd /media/user1/boot $ touch ssh
以上のようにしてマイクロ SD を準備して、ラズパイ起動後 ssh で接続しました。
さて、ssh で Raspberry Pi に接続したあと、raspi-config で設定を開始します。
$ sudo raspi-config
Interfacing Options を選択します。
VNC を選択します。
VNC サーバーを有効化しますか、と聞かれたら Yes を選択。
設定ができたら OK を選択。
さて、次に VNC Viewer を用意します。
www.realvnc.com からダウンロードしてきます。
Windows ではインストーラを実行します。Linux ではダウンロードしたファイルに実行権限を設定して、起動します。
$ chmod +x VNC-Viewer-<バージョン>-Linux-x64 $ ./VNC-Viewer-6.17.731-Linux-x64
画面に従い接続を行います。
ここではホスト名が rp3a で、Zeroconf の環境なので次のように接続を試みています。
特に何も設定変更していなかったら、raspberrypi.local として接続します。
セキュリティの警告等がでたら内容を読んで確認しつつ進めましょう。
ラズパイに設定したログイン名とパスワードでログインします。特に何も設定していなかったら、ユーザー名は pi でパスワードは raspberry でログインできるはずです。
以上で次のように接続できるはずです。
いきなりフルスクリーンモードになって困ったら、F8 キーでフルスクリーンから通常のウィンドウ表示に切り替わるはずです。
Windows 内の VNC Viewer からも次のように表示できます。
この他、Raspberry Pi 側で解像度の設定を行うことで、よりみやすい画面にできると思います。