温度を測る ~ TMP36
ここでは温度センサーとして人気のある TMP36 を紹介します。
TMP36 はアナログ出力温度測定 IC です。
サーミスタなどと違って、TMP36 では出力電圧が測定範囲 (-40°C から 125°C) で 10mV/°C でほぼ線形になります。
温度 T[摂氏℃] は次のような式で直ちに得られて大変便利です。
T [℃] = 100 Vout[V] - 50
式は正確にはデータシートをみてください。データシートには次のような記載があります。
即ち、TMP36 では 1 ℃毎に 10[mV] (=0.01[V]) 上がり、オフセット 0.5[V] ということですから、Vout [V] は次のようになります。
Vout = 0.01[V/℃] * T [℃] + 0.5 [V]
この式を整理すると、上の式になります。
入力 Vs は 2.7V から 5.5V です。
接続は次の通り。
この Vout を測定します。
パスコンは 0.1μF のセラミックコンデンサで、なるべく TMP36 の Vs に近い所に取り付けます。
Arduino で TMP36 を使う
Arduino で TMP36 の出力を読む場合は、アナログ入力値を読み込むことになるので、 「Arduino で電圧を測る (アナログ入力を読取る)」を参考にしてください。
analogRead() の戻り値は、直ちに電圧が得られるのではなく、0[V] から 5[V] (もしくは 0[V] から 3.3[V]) が 0 から 1023 の値となることに気をつけてください。