555 タイマーの利用
555 タイマー IC は主に「オシレータ (発振回路)」(Astable mode)、「ワンショットタイマー」(Monostable mode) として使用されます。
1971 年にシグネティックス社が開発していらい、現在でも広く使用されている IC です。
オシレータ・モード
555 タイマー IC のオシレータ (oscillator、発振回路) モードでは次のようなパルスを出力します。
t1 > t2 となる場合がハイ・デューティ・オペレーション (High Duty Operation) で、t1 < t2 となる場合がロー・デューティ・オペレーションです。
ハイ・デューティー・オペレーション
t1 > t2 となるハイ・デューティ・オペレーションでは次のように t1, t2 が求められます。
この式からわかるように、上図では t2 は必ず t1 より大きくなります。
尚、0.693 は ln(2) です。
ロー・デューティー・オペレーション
t1 < t2 となるロー・デューティ・オペレーションでは次のように t1, t2 が求められます。
ここで D1 は IN4148 (あるいは IN914) などのスイッチング・ダイオードです。最大 200mA 程度です。
ワンショット・モード
555 は上記の発振回路モード (オシレータモード) の他、ワンショット・モードというのがあります。
図の状況で Vin が Low となったタイミングを起点として、Vout に t1 [s] のパルスが出力されます。
t1 は次の通り。
橙色の箇所はプルアップ抵抗で 10kΩ 程度とします。